みえ尾鷲海洋深層水とは

黒潮の流れ込む漁場として、古くからその名を知られる熊野灘。帆船の時代には、江戸と上方を結ぶ海の東海道となり、風待ち港が栄え、多くの廻船でにぎわいました。

複雑なリアス式海岸が続き、大小たくさんの島々には岩礁・暗礁が多く、天然の良港が点在します。温暖な黒潮に乗って回遊するカツオ・マグロなどの大型回遊魚に、アジ・サバ・イワシなど小型の魚。冬には南下するサンマやブリも捕れ、魚種は多彩。荒波をさえぎる入り江では、マダイなどの養殖も盛んです。

海のイメージ

尾鷲市は三重県南部、東紀州地域の中央に位置し、眼前に熊野灘が開け、背後には大台山系の山々がそびえています。
温暖多雨な気候と黒潮による自然の恩恵を受け、昔から林業、漁業の栄えた町。
山では良質の材木として全国に知られる尾鷲ヒノキが育ち、浦々では近海、遠洋、沿岸漁業を営みながら発達してきました。また山中に残された石畳道の熊野古道伊勢路は、「紀伊山地の霊場と参詣道」として世界遺産に登録され、昔も今も旅人が往来しています。

そんな豊かな自然、歴史文化を生かした林業、漁業、熊野古道に、新しい尾鷲市の資源として加わったのが「みえ尾鷲海洋深層水」です。

水深約200メートル以深の層にある海洋深層水は、海の水の約95パーセントを占め、多くの有益価値を秘めた海洋資源として注目されています。